Club Daphniaと署名活動について
はじめに
只今、Club Daphniaは新型コロナによる閉店自粛に伴い、テナント所有者に対しテナント料の譲歩の嘆願を行っています。その上で当店が文化的、創造的な活動を発信していること、またそれによる地域振興の可能性を示す必要があると思いました。
開店してまだ一年も満たない我々がその可能性を示す手段として、皆様の賛同を得ることが一番有効だと考え、この署名活動をしています。協力いただいた皆様のおかげで、多くの署名をいただいております。
しかし初めての事で説明不足もあり、独善的と誤解されかねないとの意見もいただきました。そこで、Club Daphniaを知らない方へもどのように始まり活動しているのかを説明する責任があると思いました。
長い文章ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

Club Daphniaについて
立ち上げは、2019年大阪のクラブで長年働いていた元スタッフで行いました。店舗候補を探していると、不動産業者を通し今のテナント所有者から音楽関係の業種を誘致しているという話を頂きました。場所は北加賀屋という地域で名村造船所跡地であるクリエイティブセンター大阪などがあり、創造的な活動を行う人々を集め、助成金により様々なアーティストの活動に支援を行っている会社です。
Club Daphniaの特徴としてまず挙げれるのがその立地です。大阪の繁華街からは少し離れた工業エリアであり、集客という点では必ずしも恵まれている場所ではありません。実際、なんでこんなところに?とよく言われます。
しかし、日本の都市部のクラブのほとんどが抱えているであろう、騒音苦情など近隣との問題は大きく改善される可能性があります。事実、オープンして9か月経ちましたが、今の所騒音苦情は一度も受けていません。
欧米では工場地帯でのクラブは当たり前のように存在し、週末には若者が足を運び遊ぶ文化があります。しかし、日本において工場地帯でのクラブはほとんど事例がありません。
この大阪の北加賀屋は中心部から地下鉄で15〜20分程の地域であり、このような文化を形成しやすく、日本の都市近郊の工業地域の新しい有効活用としての一例になるのではと考えています。

もう一つの特徴としては全てがDIYによって出来上がっている点です。
まだ都市近郊の工場エリアなどに夜に遊びにいく文化のない日本において、この場所では立ち上げの初期費用の回収、店舗の経営、集客は難しいと予想していました。
そこで、立ち上げ費用を抑えるため、前店舗の解体から始まり、防音、内装、壁、キャッシャー、バーカウンター、トイレ、排水、上水、音響照明機材の選定、設置、調整、そしてWEBサイトに至るありとあらゆる全てを自身で行いました。建設現場で働いていたわけでも、建築の知識が豊富にあるわけでもありません。インターネットで調べ、一つ一つ手探りで進め、3か月かけてなんとか立ち上げました。

オープンしてからも、平日は別の仕事をしながら生活費を稼ぎ、週末の営業で店舗の維持運営を行い、徐々に噂は広まり認知され始めているところでした。しかし、ここにきて新型コロナの為に営業自粛を余儀なくされ、テナント料の支払いが困難となってしまいました。 この新型コロナによる自粛という理由で我々の活動が断たれることは、ただ単に一つのクラブが潰れるという以上に、都市近郊の工場地帯などのエリアにおける新たな土地利用と価値の創造、地域活性の可能性を大きく損なうものと考えています。

もちろん、クラウドファウディングによる資金の援助も考えましたが、我々の活動がゆくゆくは地域の貢献につながり、都市近郊の工場地帯における新しい土地活用の可能性を広く示せることを、今一度テナント所有会社に理解してもらう方が先ではないかと思い、署名活動を始めました。ご賛同、ご署名いただいた皆様に今一度厚く御礼申し上げます。 また、まだの方もこれを読みいただき、我々の活動にご賛同、ご署名いただけたら大変助かります。
署名サイトはこちら